時間的には今は授業中で。
いるはずはずのないなつきの姿があった。
サボる癖はなくなったと思っていたのに、その考えは甘かったようだ。


ん?と振り返った顔はあっという間に青ざめていく。






「しっ静留?!なっなっなんでここにいるんだ?!」



「なんでって、それはこっちが聞きたいどす。今は授業中のはずやろ?」





ん?と首をかしげて、今ここにいる理由を問いただす。
顔は笑っているが、目は全くわらっていない。なにより空気が痛い。

なつきは、静留から目線をはずし、申し訳なさそうに話し始めた。



「…ひっ昼休み、気持ちがよくてねっころがってたらそのまま…で、でも!授業にでる気ではいたんだ!」



なつきは必死に言い訳を言う。
静留にしてみれば、今ここで会えた方がうれしいかったので正直どうでも良かった。
しかし、ついついからかってみたくなるのだ。
静留の悪戯心がむくむくと沸き上がる。



「あかんな〜なつきは。こうなったら迫水先生とこいっておせっきょ…」


「それはやめてくれっっ!!!!!!」

「あっあの狸にサボったのバレたら課題が山ほどでるかもしれないんだ!!」


「せやかて、なつきサボったのは事実やろ?これは元生徒会長として見過ごす訳にはいきまへん。」


「静留っ」



なつきの顔がどんどんしおれていく。
それは、まるで捨てられた子犬のようで。

(そろそろええやろか…なつきのかいらしい顔みれましたし♪)

なつきの顔に満足したのか、そろそろ勘弁してあげようとした時に、ある物に意識を持ってかれた。

静留の目に「ある物」が入ったのだ。
それがなにか確認した時、その目がだんだん細まってゆく。



「静留…なんでもするから見逃してくれ…」



静留が無言なのに相当怒ってると思ったのか普段では絶対言わないようなことを切り出してきた。
静留はハッとして意識をなつきに戻し、その好条件ににんまりと笑った。




「―――――なんでもゆうこときいてくれはんの?」
















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