それはあまりにも突然で
嵐のような静けさと
これから起こる嵐を予言していた。
目の前にいるのは、私の帰りをまっていた静留と
私の知らない女。
静留の目が驚きのあまり見開いている。
今日は用事があるからって、少し遅くなるって伝えてたもんな。
用事がなくなって飛んできたのに。
腰に腕を回している知らない女は状況が把握できず、私と静留を交互にみていて。
頬そめていて。
静留もこんな顔するんだな。と冷静に考えてる自分にもびっくりしていて。
―――――――――胸がいたい
―――いたい
ドクン、ドクンと鼓動が早くなるのがわかる。
顔が熱い。なにも言えない。
「!!――――なつっ」
静留がぼやけてみえる。
ああ、私は泣いているのか。
「なつき!!違うんよ!!」
だめだ。
静留の声を聞くと、涙がとまらない。
「…すまなかったっ」
なんで、そう言ったのか自分でも理解できず。
この場所から早く離れたかった。
ドアも閉めずに、全力疾走。
最後に見えたのは、静留の悲しそうな顔。
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